コーティングは何年保つの?保証は何年?と良く聞かれます。
まず『効果の持続保証○○年』というのは『営業政策上の工夫の範囲である』ということを認識しましょう。
仮に、『保証無し』と『1年保証』と『3年保証』と『5年保証』をそれぞれやってもらったとして、どれが一番『持続力の効果』を発揮するのか(やってもらったおかげで、どれだけの長い期間気分良く過ごせたか)比べてみればハッキリと分かると思います。
少なくとも保証年数と実力が比例することはあまりありません。
必ずしも液剤の実力をもとにして年数を決めているとは言いがたいデータがあるからです。
液剤の納入業者は15年以上プロ用のポリマー加工液を販売していますが、同一の液剤を気に入って使用している店の中だけでも、『保証無し』から『5年』までが実際に行われています。恐らく同じ液剤なのですから、やってもらった感じや効果の持続力はほぼ同じはずです。
ポリマー加工だって商売の一種ですから、宣伝方法や理論武装の部分に、お店や、グループの個性が出て当然です。つまり、『お客さんが後でガッカリしないようなトーク』を心がけるというタイプの人もいれば、『ハッタリかましてでも受注できれば良い』と考える人だっているということではないでしょうか。
当社の施工するコーティングですがカタログデータではなく、実際に過去に施工したお車の状態からすると概ね3年~5年ぐらいの様です。もちろんお車の使用状況にもよりますが…。ただ5年が過ぎたとしてもコーティング被膜は残っておりますので無抵抗な状態ではございません。この間にご用命以外で、メンテナンスでお預かりしたお車はございません。
なおコーティングは親水性ですので、雨が降ると水を弾かずにベタッとなります。
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上の写真は、某ディーラーで新車納車時に撥水コーティングをしたお車です。
納車後、1年目ですが水玉の状態で焼き付いてしまい普通の磨きでは取れないほどでした。水玉になった方がコーティングが効いているような感じがしますが、必ずしもそれが良いとは言えません。もちろん全ての撥水コーティングが悪い訳ではございませんが…
実際によくある話
ショップとお客様の見解のズレ
例えば3ヶ月ぐらいで(洗車だけでは)水垢が落ちなくなって、『もう効いてないのかな?』と思って、やってもらったプロショップに見てもらったら、『これはコーティングの上に汚れがこびりついてしまっただけで、まだビンビンですよ』と言われて、『うーん』とうなってしまうケースがあります。
これはお客さんと店で見る部分が違っている?ことが原因です。この時少なからず説明的会話が持たれると思いますが、『なるほど、汚れてまで塗装を守っているなんて素晴らしい!!(実際には酸化している場合が多い)』と納得できた?人はまだいいとして、多くの人はガッカリして、そのショップから離れたんじゃないでしょうか(その後のサービスにもよるけど)。
つまり自分の感覚では『もうダメ』なのに、店から『まだ効いてます』と言われたんでは、5年保証だろうと3年保証だろうと意味が無い…ということです。年数の違いは、液剤の性能の違いや、技術の違いとは無関係な場合が多く、むしろ営業政策上の工夫の範囲に入ります。(同一の液剤使用で5年の店もあれば、1年の店もあります)。
ですから、保証の有無・1年より3年・3年より5年と単純に考えるのはやめて、実際に良くチェックしましょう。これからのコーティングは実際にお客さんが満足できて、『やって良かった』と喜べるようなものでなくてはいけません。
保証の実態
そもそも同じ液剤使用で、宣伝だけは勝手に『○○年保証』とやるのは良いとして、『保証』である限り『何らかの責任』が普通ともないます。ですから『汚れない保証』『キズ付かない保証』『つるつる保証』などのごまかし様の無い部分を保証しているケースはあまり存在しません。
では、何を保証しているのでしょう?大概の場合は『光沢保証』が主流です。これは最も曖昧な部分で『見解の相違』として、うやむやにしやすいからかもしれません。実質『保証としては内容的に曖昧過ぎる』というのが弊社の公式見解です。
中には光沢測定機器を採用して、『光沢度が○○以下に落ちた場合やり直します』という客観的測定値を基準にしている例も見られますが、これとて心理的マジックの要素が極めて高く、実際には水垢がかなり付いていても、キズが普通に多くても、雨染みがついていても、鉄粉だらけでも、光沢度が○○を以下になることなんてめったにありません。つまりまるで効いていないように見えても、光沢度は○○以上という納得のいかない状態が結構あり得ます。これは機械に問題が有るわけではなく、光沢というものはそういうものであるということです。
長文最後までお読みいただきありがとうございました。